無地の下のどす黒い何か
社畜のように働き続けていました
人の目が気になって気になって、頑張っていないわたしは人間として生きている価値はないのだと、そういう風にして仕事をしていたつもりでした。
果たして手に入れたものは何でしょうか?
答えは、手のひらの中。開いてみたら憎しみやらどす黒い、どろどろとした嫉妬という名前の感情でしたとさ。
今わたしは何も抱えていません
なんの仕事ももっていません
やるべき事はある程度片付けて
それなのになぜこんなにどす黒い気持ちが増えていくのでしょうか
わたしは、きっと、問題だと思っていた事柄さえ完結すれば、素晴らしい人間になれると思っていたのに
みんなと同じように、キラキラした世界の中で、悩みながら成長していくっていう夢見たいな人らしい人になれると思っていたのに
自分の中で自慢であった少しだけ白い腕。右手は仕事で傷ついて、跡が残って汚いものであったけれど、左手は何もない綺麗な手だったの。
なのに今では隠さないといけない
切り傷だらけ、着替えるのにも苦労する。気付けば二の腕、太もも、血だらけ
やってしまったあとにやってくる罪悪感。気付いてほしい、なんて厚かましく思ってしまう。でも気づかれたら失望させてしまう。
痛いイタイいたい
痛いのは切った腕じゃない
どこが痛いのかわからない
わたしは私でいたいのに、どうやってここまできていたのかわからない、
私を私はどこに連れて行こうとしているのかしら。